今日は、ワキガの臭いを抑える食べ物についてお話ししたいと思います！
ワキガは、遺伝的な要因でアポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚上の常在菌によって
分解されることで発生する体臭の一種です。ワキガの臭いは、食事で完全に治すことはできませんが、
食生活を見直すことでワキガの悪化を防ぐことができます。
では、どんな食べ物がワキガの臭いを抑える効果があるのでしょうか？それでは、早速見ていきましょう。
ワキガを抑える食べ物
ワキガの臭いを抑える食べ物は、大きく分けて以下の3つの特徴を持つものです。
– アルカリ性の食品：血液や体液をアルカリ性に保ち、酸性に傾くことで増える常在菌や老廃物を減らす
– 抗酸化食品：皮脂や汗などの酸化を防ぎ、ニオイの原因となる過酸化脂質やアルデヒドなどを減らす
– 腸内環境を整える食品：腸内細菌のバランスを良くし、便秘や下痢などの消化器系トラブルを防ぐ
具体的には、以下のような食品がおすすめです。
緑黄色野菜：ビタミンAやビタミンCなどの抗酸化ビタミンが豊富で、
皮脂や汗の酸化を防ぎます。また、カリウムやマグネシウムなどのアルカリ性ミネラルも含まれており、
血液や体液のpHバランスを整えます。トマト¹やニンジン²、ブロッコリー³などがおすすめです。
果物：ポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化成分が豊富で、体内からニオイを抑制します。
また、水分や食物繊維も多く含まれており、腸内環境を改善します。
レモンやりんご、パイナップルなどがおすすめです。
大豆製品：植物性タンパク質やイソフラボンなどが含まれており、
動物性タンパク質に比べて常在菌による分解が少なくニオイが発生しにくいです。
また、イソフラボンは女性ホルモンに似た作用があり、
女性ホルモンが低下するとニオイが強くなると言われる更年期障害にも効果が期待できます。
豆腐や納豆、豆乳などがおすすめです。
緑茶：カテキンやビタミンCなどの抗酸化成分が豊富で、ニオイの原因となる物質の生成を抑えます。
また、カテキンには消臭効果もあると言われており、口臭や体臭を予防します
。緑茶は食後に飲むとより効果的です。
ワキガの臭いを悪化させる食べ物
ワキガの臭いを悪化させる食べ物は、大きく分けて以下の2つの特徴を持つものです。
動物性たんぱく質や脂質が多い食品
常在菌によって分解されやすく、ニオイの原因となる物質を増やす
カフェインやニコチンなどの刺激物が含まれる食品
交感神経を刺激し、発汗量を増やす
具体的には、以下のような食品が注意が必要です。
肉類は動物性たんぱく質や脂質が多く含まれており、常在菌によって分解されると
ニオイの原因となるアンモニアや硫化物などが発生します。
特に牛肉や豚肉は注意が必要です。肉類は1日に男性で60g、女性で50g程度に抑えましょう。
油脂類は脂質が多く含まれており、皮脂や汗と混ざって酸化しやすくニオイが強くなります。
特に動物性油脂や揚げ物は注意が必要です。
スナック菓子。油脂類と同様に脂質が多く含まれており、ニオイの原因となります。
また、
添加物や香料なども含まれており、体内の老廃物を増やします。スナック菓子は極力控えましょう。
コーヒー。カフェインが含まれており、交感神経を刺激して発汗量を増やします。また、コーヒー自体にもニオイがあります。
タバコ：ニコチンが含まれており、交感神経を刺激して発汗量を増やします。また、
タバコ自体にもニオイがあります。
ワキガを抑える食べ物の食事メニュー
ワキガの臭いを抑える食べ物と悪化させる食べ物を紹介しましたが、
具体的にどんな食事メニューがおすすめなのでしょうか？
ここでは、朝・昼・夕の3食分の例をご紹介します。
ワキガを抑える食べ物 朝食
玄米ご飯（150g）：玄米はビタミンB群や食物繊維などが豊富で、
腸内環境を整えたり血糖値を安定させたりします。
また、玄米に含まれるガンマオリザノールには、コレステロールや血圧を下げる効果もあります。
豆腐とわかめの味噌汁（200ml）：豆腐は大豆製品の一種で、
植物性タンパク質やイソフラボンなどが含まれており、ワキガの臭いを抑えます。
わかめはヨウ素やカルシウムなどのミネラルが豊富で、
甲状腺機能を正常に保ったり骨や歯を丈夫にしたりします。
味噌は発酵食品で、乳酸菌やビタミンKなどが含まれており、腸内環境を改善します。
ヨーグルト（100g）：ヨーグルトは乳酸菌やカルシウムなどが含まれており、
腸内環境を整えたり骨や歯を丈夫にしたりします。また、ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、
消臭効果や免疫力向上効果もあると言われています。
バナナ（1本）：バナナはカリウムやマグネシウムなどのアルカリ性ミネラルが豊富で、
血液や体液のpHバランスを整えます。また、バナナに含まれるセロトニンやメラトニンなどの神経伝達物質には、
気分を安定させたり睡眠を促進させたりする効果もあります。
緑茶（200ml）：緑茶はカテキンやビタミンCなどの抗酸化成分が豊富で、
ニオイの原因となる物質の生成を抑えます。
以上が朝食の例です。このメニューでは、
ワキガを抑える食べ物と悪化させる食べ物のバランスに気を付けています。
また、水分や食物繊維も十分に摂取しています。朝食は1日の始まりですから、
しっかりと栄養を摂って元気に過ごしましょう。
ワキガを抑える食べ物 昼食
野菜サラダ（200g）：野菜サラダは緑黄色野菜や果物などを使って作ります。こ
れらの食材はビタミンAやビタミンCなどの抗酸化ビタミンが豊富で、皮脂や汗の酸化を防ぎます。
また、カリウムやマグネシウムなどのアルカリ性ミネラルも含まれており、
血液や体液のpHバランスを整えます。ドレッシングは市販品ではなく自家製のものを使いましょう。
市販品は油脂や添加物が多く含まれており、ニオイの原因となります。
自家製のドレッシングは、オリーブオイルやレモン汁、ハチミツなどを使って作ります。
これらの食材は抗酸化効果や消臭効果があります。
鶏肉とキノコの炒め物（100g）：鶏肉は動物性たんぱく質の中でも比較的脂質が少なく、
常在菌による分解が少なくニオイが発生しにくいです。また、鶏肉に含まれるビタミンB6やビタミンB12などは、アミノ酸の代謝を促進し、
ニオイの原因となるアンモニアなどを減らします。キノコは食物繊維やビタミンDなどが豊富で、
腸内環境を整えたり免疫力を高めたりします。
炒め物は油を少なめにしましょう。油は脂質が多く含まれており、ニオイの原因となります。
ご飯（150g）：ご飯は玄米や雑穀米などを選びましょう。
これらの米はビタミンB群や食物繊維などが豊富で、腸内環境を整えたり
血糖値を安定させたりします。また、
玄米に含まれるガンマオリザノールには、コレステロールや血圧を下げる効果もあります。
豆乳（200ml）：豆乳は大豆製品の一種で、
植物性タンパク質やイソフラボンなどが含まれており、
ワキガの臭いを抑えます。また、豆乳に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの
アルカリ性ミネラルも血液や体液のpHバランスを整えます。
以上が昼食の例です。このメニューでは、動物性たんぱく質や脂質を控えめにし、
植物性たんぱく質や抗酸化食品を多めに摂取しています。また、水分も十分に摂取しています。
昼食は1日の中で最もエネルギーを消費する時間帯ですから、
バランスよく栄養を摂って活力をつけましょう。
ワキガを抑える食べ物 夕食
鮭と野菜の味噌焼き（100g）：鮭は動物性たんぱく質の中でも比較的脂質が少なく、
常在菌による分解が少なくニオイが発生しにくいです。また、鮭に含まれるオメガ3系脂肪酸やビタミンDなどは、
血液や皮膚の健康に良いと言われています。
ワキガを自力で治すのは無理ですが、ワキガを抑える対策は食事でできます。
ぜひ実践してみてください。
どうしても匂いが気になるようならアポクリン線を除去する手術も検討してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
